月霜の樹林

La bave du crapaud n'atteint pas la blanche colombe...

【雑記】twitterと上手に付き合う為に 1  

 此処2週間程の間に、twitterに関連して少々気掛かりな案件が発生したので一言。
 本当にごく最近の話ですが、一部のユーザがtwitter上で遺失or限定公開作品を製作者の許可を得ずに受け渡す「横流し」が発生している様です(※1)。筆者がtwitter上で確認した事例ですと、そちらはまだCardWirthを遊び始めたばかりのユーザだったとの事で、別の方からの注意を受けて横流しを中止しておられましたが、中には周囲の忠告や苦言を無視して横流しを続けているユーザも居る様です。また一部悪質なユーザの中には、そうして不正に入手した作品の自慢をtwitter上で行ったり(スクリーンショットの掲載等)、自分のフォロワーに横流しの情報を教えたりしている方もいる様です。
 twitter上でのマナーを巡っては以前にも、一部のユーザから特定のシナリオを論う為の言わば「吊るし上げ」実況(※2)について問題視する意見が出された事がありますが、今回の事案はどちらかと言えばより悪質な…端的に申し上げれば「著作者の意図を無視する」ものになります。
 「トモダチにも遊んで欲しかったんだもん!」「著作権なんてカンケーないもん!」…等と言う反論も聞こえて来そうではありますが、シナリオが公開停止・或いは廃盤となって遺失してしまった背景には各々の事情――実生活の変動(就職や結婚、異動等)に伴う離脱(サイトやブログの管理が困難になった、或いは単に飽きて自然消滅と言うパターンも有りますが)、ハードやソフトのトラブル(PCが故障しデータ消失等)、利用していたサービスの終了(無料サイトやデータの保管サービスの打ち切り)、或いは一部の心無いユーザによる嫌がらせや荒らし行為(誹謗中傷やデマ・個人情報の流布だけでなく、横流しや改竄した作品の無断公開、名義詐称等も含みます)に対する防衛――があるからです。
 またCardWirthの場合はシナリオ本体だけでなく、それを構成する様々な素材(キャラ画像や背景・BGM等)を全て自分で作成出来る人は殆ど居らず、大抵は何処かの素材提供サイトからお借りする事になります。特に背景写真とBGMはCardWirth関連の素材提供サイトだけでなく一般の素材サイトから借用する事例も多いだけに、仮にそうした方々の素材がシナリオごと無断で再配布される事態となった場合、訴訟沙汰とまでは行かないまでも今後CardWirthに関しては使用を制限される危険性も生じます。特に、ごく稀にですが有償の素材(※3)を使用したシナリオの場合は更に厄介で、簡単に言えば「清算を済ませたばかりの品物を横合いから奪い取る」様な事態になります(弁護士・弁理士ではないので法的な説明は門外漢ですが^^;)。我が国の著作権侵害は「親告罪」(当事者による告発が必要)ですが、それはシナリオ作者のみならず素材提供者にも言えると言う事です。また現行の知財法自体もCC(クリエイティヴ・コモンズ)、特に「フェア・ユース」と言う概念の浸透やTPPの行方によっては今後どの様に変化するか判らない不確定の要素も含んでいます(※4)。
 この案件についてはもう暫く調査を進めてみようと思いますが、twitter上に限らずネット上では軽い気持ちで行った事が後にとんでもない事態に発展する危険性もある事、そして何よりシナリオ作者さんの意思や無償で素材を提供して下さる方の善意を自身の我侭で台無しにしていると言う事を我々ユーザは自覚する必要があるのではないかと思います。
 


 ※1 以前から一部の"裏界隈"には、そうしたシナリオの横流しルートが存在すると言う噂はありますが、詳細は不明です。
 ※2 真偽は不明ですが、最初に製作者本人を一斉にブロックした上で「実況」(と言う名の吊るし上げ)を行ったと言う話も耳にしました。
 ※3 CD-ROM等で販売されているものや、PIXTAやアマナイメージスの様な大手素材販売サイトと契約して入手したものの事です。特に後者の場合は利用規約が厳しいものが多いです。
 ※4 クリエイティヴ・コモンズ(CC)及びフェア・ユースの詳細については此方此方を参照して下さい。またCC0の詳細については此方に解説、特に混同されがちな概念である「パブリック・ドメイン」との違いや、「CC0なら著作権もぜーんぶ放棄!」と言う勘違いへの指摘が判り易く表記されています。

 

category: *Talk*

tb: --   cm: --